電子書籍ファイルePubについて -ツールを使ってePubを作成する-

先日の記事でePubを自分で作成するという記事を書きましたが、その後TwitterからePubの検索結果を辿っていたら@alohzさんのツイートでePubのオーサリングツールが存在することを知りました。

eCub – a simple to use EPUB and MobiPocket ebook creator | JulianSmart.com

eCubはクロスプラットフォームで動くフリーウェア。Windows、Mac、Linuxの他、FreeBSDとSolaris版が提供されています。

元となるXHTMLファイルや画像ファイルを準備する必要があることはコマンドなどを使って自分で作成する場合と変わりませんが、opfファイルやncxファイルの修正、実際のePubファイルの作成などを自動的に行ってくれます。1画面でXHTMLの修正や画像の確認ができます。

タイトルや著者などのメタ情報もわかりやすい画面で修正できます。

なお、実際に試してみてSony Readerで確認したところ、目次ページでの日本語の文字化けと、HTMLファイルに対してNavMapのオプションをオンにしておくと本文が見られなくなる不具合が生じたものの、それ以外は日本語の表示を含めて問題なく読むことができました。

また、Amazonから提供されているHTMLやePubファイルをKindle用にコンバートするKindleGenがインストールされていれば、直接Kindle用のファイルを作ることもできるようです(なお、2010年01月21日現在、KindleGenはWindows版およびLinux版のみ提供されています)。

有料のソフトウェアではAdobe InDesignでePubファイルを作成できるようです

ePubファイルの構成を理解するのであればともかく、普通にePubファイルを作製する場合はこのようなツールを利用した方が容易ですね。