ニコニコ動画でお馴染みのゆっくりさん。
あの仕組みは、一般的にはSofTalkというWindows用のフリーウェアを利用するのが一般的らしい。
では、Macで同じようなことはできないか、というと、SayKanaというフリーウェアを使えば可能である。
実際、SofTalkでも、SayKanaを提供しているAQUESTさんがWindows用に配布しているAquesTalkというフリーウェアを利用しているので、音声のエンジンはほとんど変わらない。
SayKanaのインストールは、.dmgにインストーラが付属しているので、それを実行するだけで良い (因みに、インストーラで行っているのは SayKana
という実行ファイルを /usr/local/bin
に移しているだけ)。
プログラムの実行は、コマンドラインから SayKana "文字列"
の形式で実行する。
SayKana "こんにちは"
その他のオプションや音声記号列の仕様は公式HPを参照の事。
なお、SayKanaへ渡す引数はUTF-8である必要があるので、Windowsで作成した.txtファイルを読み上げる場合等はnkfで変換した方が良い。
sudo port install nkf
nkf -w hoge.txt | SayKana -f -
また、SayKanaは漢字や記号を認識しないため、実際に使用する際は kakasi を用いて漢字からひらがなに変換しておくなどする。
kakasiに渡す引数はEUC-JPにした方が良いらしい。
sudo port install kakasi
nkf -e hoge.txt | kakasi -w | kakasi -JH | nkf -w | SayKana -f -
因みに、SayKanaにアルファベットを渡すとアルファベットを棒読みするだけなので、その場合はMac標準の読み上げプログラムである say
を使った方が良い。
say "Hello"